JOTA-JOTI Plaza 2020に協力を行いました

 

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
東京都支部 青少年科学対策委員会
埼玉県支部 青少年育成委員会

 一般社団法人日本アマチュア無線連盟東京都支部及び同埼玉県支部(以下、JARL支部)は、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟の依頼により、「JOTA-JOTI Plaza 2020」の運営協力を行いました。当日は、新型コロナウイルス感染症対策を十分に行いながら、多くのボーイスカウトの子どもたちや指導者、保護者の方々が参加をされました。
今回は、ボーイスカウトのアマチュア無線プログラムの一つである「ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)」に参加する目的のイベントとして、「JOTA-JOTI Plaza 2020」に、JARL支部並びに日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ(JA1YSS)が協力する形で実施いたしました。
このイベントでは、今春の法令改正等により実施可能となった、無資格者がアマチュア無線の交信を体験できる無線局(以下、体験局)を開設して、無線運用いたしました。

〇イベント概要〇

実施日:2020年10月17日(土)、18日(日)
場所:東京・スカウト会館
参加人数:65名(スカウト※38名 指導者27名)(主催者発表)
※小学3年生~高校生のスカウト加盟員
主催:(公財)ボーイスカウト日本連盟

〇JARL支部担当セクション

図1 講義の様子

JARL支部では、アマチュア無線を知らないスカウトへ、アマチュア無線とはどのようなものなのかを紹介しました。そのうえで、電波は実は身近なところで使われている事、無線通信の歴史などを学び、この後に体験するアマチュア無線の体験交信に備えてもらいました。
実際にアマチュア無線の運用の様子の動画を上映して、アマチュア無線はいったいどのような形で運用しているのかを感じ取ってもらいました。

図 2 モールス打鍵練習の様子

また、受付で練習したモールス符号使って実際に自分の名前を打鍵してもらい、講師が聞き取り当てるゲームも行いました。自分で送ったモールス符号を実際に聞いてもらい、聞き取ってもらえた時は、全員が喜んでいました。
そのほかのセクションについての詳細は、後述する主催者の報告(参考)をご覧ください。

〇体験局について〇

図3 体験交信の様子

コールサイン 8J1JOTA(記念局と併設)
体験局は、ワイヤレスIoT人材育成を目的に、2020年4月に省令改正、告示等が行われ、有資格者の指揮下で、資格を持たない人がアマチュア無線の体験交信を行うことができる無線局を開設できるとした制度です。
体験局はすでに、8J1YAA(CQ出版社)、8J2YAA(JARL東海地方本部)、8J3YAA(JARL関西地方本部)など各地方、各団体が行いました。
JARL関東地方本部においても、8J1JOTAと同日に8J1JARLが免許されました。関東地方本部内の各支部で今後運用する予定です。なお、JARL特別局及び記念局と同一のコールサインの体験局は今回の2局が初の事例です。
体験局は、まだ制度化されたばかりということもあり、各所が試行錯誤の最中ですが、このイベントでは、最初にアマチュア無線を学ぶところから行い、次に運用の練習、最後に体験交信を行うという順序を立てたスタイルをとりました。
結果として、スカウト、指導者等合わせて約40名が交信体験を行い、体験局運用は延べ83局と交信することができました。

図 4 有資格者による運用の様子

 参加者は、資格は取得したけどまだアマチュア無線の運用は実際にやったことは無い方から、普段からアマチュア無線の運用を行っている方まで様々でした。そこで、体験局と記念局が同一コールサインという特徴を活かし、何人かいる有資格者のスカウトは、記念局として通常の無線運用を行いました。
また、毎年JOTAに参加しているスカウトは、今回初めてSSB運用にも挑戦しました。今まで聞いていたFMでの信号との違いに戸惑いながらも、交信に慣れたスカウトに補助をして貰いながら頑張って交信を行っていました。

〇ボーイスカウトとアマチュア無線〇

 ボーイスカウトには、専門的な技能を身に着けた証として、技能章と呼ばれる章が授与されます。アマチュア無線を使った技能章(無線通信章)もあり、取得条件として次の項目があります。

1.アマチュア無線技士の資格があること。
2.和文通話表により、電文を送話できるとともに、欧文通話表を用いてアルファベットを言えること。
3.国内10局以上の交信記録と交信証(QSL カード)5枚以上を提示すること。
注:社団局発行のカードには、従事者名(オペレーター)が明記されていること。(出典:ボーイスカウト日本連盟HP)

有資格者のスカウトは、この技能章取得を目指しました。なお、今回の運用で取得要件に達したスカウトもいます。今後もアマチュア無線運用をして、さらなる技能向上に期待します。
【参考】図5 無線通信章

〇 最後に 〇

図6 当日のスタッフ(17日)

体験局運用では、第61次南極地域観測隊の山本隊員(JA1AGS)のご厚意により、南極昭和基地8J1RLと交信することも出来ました。また、ベトナムなど国内外のアマチュア無線家の御協力もありまして、子どもたちに楽しみながら学んでもらう時間を提供することができました。厚く御礼申し上げます。
コロナ禍で、スカウト活動も思うようにできないという話も伺っておりますが、JARL支部も同様に思うように活動が行えずにおります。JOTA-JOTI Plaza 2020作業チームでは、イベントが安全に出来る方法を模索しながら様々な対策を行い、事故なく終了させることができました。今回このイベントに参加された多くの方がアマチュア無線技士の資格取得に「挑戦したい」と回答しておりました。
JARL支部では、今後もボーイスカウトと連携して、次世代のアマチュア無線家を育てる活動に協力していきます。

【解説】ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)
世界スカウト機構が主催する公式国際行事で、スカウトがアマチュア無線行事に参加し、電波を通じて国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とします。
1957年イギリスで行われた第9回世界ジャンボリー(スカウティング50周年記念ジュビリージャンボリー)でアマチュア無線のプログラムが提供されたのが始まりです。毎年10月の第3金曜日~日曜日の72時間運用されます。
(出典:ボーイスカウト日本連盟HP)

【参考】
ボーイスカウト日本連盟JOTA-JOTI Plaza2020開催報告

https://www.scout.or.jp/member/jota-joti-plaza-2020-report/

以上

※ホームページ掲載の都合上、一部報告書と体裁が異なります。
報告書のPDF(ページ数:5ページ)をご覧になりたい方は こちら をクリックし、ダウンロードしてごらんください。