8J1NAOMI 体験局運用をサポート

3月26日、板橋区にある植村直己冒険館にて行われた、
8J1NAOMI(植村直己生誕80周年特別局 ※体験局併設です)の体験運用を実行部隊としてJARL東京都支部青少年科学対策委員会等がサポートしました。また、JH1LWP 島田関東地方本部長と青梅クラブ(登録クラブ10-1-35:JA1ZYG)にもサポートをフォローしていただきました。

 

植村直己冒険館が募集した小・中・高校生を対象とした事前申し込みと、当日に運用している様子を見た子供たちが飛び入り参加できるようにしようと26日の運用は計画されましたが、当日は子供だけでなく加えて大人の方も2名アマチュア無線を体験しました。
プログラムは1コース1時間構成で、先ずは植村直己さんの業績の紹介とアマチュア無線の説明、続いて、特定小電力無線機を使った模擬運用(片側交互交信の遣り方)、実際の無線交信に自信をつけてもらってからのアマチュア無線の体験運用でした。体験者数は全部で13名で13交信でした。この体験者には大人2名が含まれますが、子供たちの体験応募者の中には既にアマチュア無線技士資格を保有しているが自局を開局していない・開局していても全く交信した経験がない等の参加者がいましたので体験者数と交信した計数は別のものとなっています。今回の特別局(体験局)運用で、JARL東京都支部はお子さんたちが緊張しないようにとアマチュア無線の専門用語はできるだけ封印して、リラックスして運用できるように立会者(指揮者)としてお手伝いいたしました。

体験局の数だけ色々な思い出やエピソードがあります。
これまで、私、黒木は 8J1JARL, 8J1JOTAでも経験しておりますがいつも新鮮に感じます。今回のエピソードですが:
① 体験運用をしているのを見て、体験運用に挑戦されたお母さんがいらっしゃいました。お子さんとお母さんが異なるバンドで並んで運用することになり、先に終わったお子さんがお母さんが運用しているのを見てビックリ@@;
② 体験者との交信は事前に交信相手も用意もしているのですが、今回はランダムで一般のアマチュア無線家の方にもお願いいたしました。その呼び掛けをしていたところに JARL 高尾会長から応答がありました。まさにその時!体験局運用テントでは体験の様子を見学されていた中野館長が急遽体験者となり、交信に至りました。誤解のないように書き足しますが、これは本当に偶然おきたことです(仕込みではありません)。
③ ボーイスカウトの特別局+体験局(8J1JOTA)に参加されたスカウトのお子さんが8J1NAOMIでも体験されました。

この日は野外での運用であり、午後は雨だと天気予報を入手していたため、アンテナの設営、撤去などの安全とお子さんたちが傘をさしていては楽しめないと考え、雨の降る前に運用を済ませられるように当初組んでいた予定時間よりも詰めてスケジュールをこなしました。それでも、体験されたお子さんたちもお母さんにも充分楽しんでいただけたようです。体験局によってアマチュア無線について少しでも知って頂けたかと思います。

スタッフの集合写真や参加されたお子さんの写真もありますが、植村直己冒険館(主催者)のホームページが使用するものもあり、黒木が個人的に公開できる範囲の写真だけを支部ホームページで利用可としました。当日は 通常の交信をしている途中で体験運用を入れるような方法をとらせていただきましたので、多くのアマチュア無線家のご協力を賜りました。また、体験運用が入るためにその間、応答を待っていただいた局もありました。皆様のご理解、ご協力のもと無事に1回目の体験運用が終了いたしました。
大変ありがとうございました。
本文:JO1LDY 黒木 重弘
JARL東京都支部 副支部長 兼 青少年科学対策委員長
(一部加筆:JL1USZ 山口 孝彦)

事務局ホームページ担当 兼 監査指導委員 JL1USZ 山口追記
なお、指揮者が体験者と替わってからの交信相手をしていただいているアマチュア無線局との交信の様子を聞いて、「(双方)頻繁にコールサインを発信しなさい」とアドバイスを寄越された局がありましたが、体験局側では交信の設定と交信の終了の時点で指揮者が自局の呼出符号を発信することで電波法(コールサインの送出)を守っており、『体験者にマイクを任せて交信体験を行っている間であっても”自局の呼出符号を送信しなければならない”とのルールは無い』こととそれを体験者にさせることは難しいことを考慮されたうえで体験局制度が発布されたと判断しています。免許を受けて交信をしているみなさまとは体験局の運用は少し違いがあることを考慮し寛大な心で受け入れて頂ければと考えます。
また強いて書かせていただくと、体験者によるアマチュア無線の体験時間は一交信にあたり数分間であり、「おおむね10分以内に最低1度は」とみなさんに認識されている、自局の呼出符号を発信しなければならないとされている電波法の条文に触れることはない(指揮者が自局の呼出符号送信を行います)と認識しています。ただし、体験者に協力をいただきます皆様の局はアマチュア無線局ですので、電波法に従えば、「一度の送信(PTTをONにしてからOFFにするまでの間)に付いて一度もしくは数回のうちの多くの回」に”自局の呼出符号を送信”することは忘れないようにお願いします。